こんにちは。まるもオーナーの山口です。
つい先日、ブロガーのイケダハヤトさんが運営に携わっている地域を面白くするオンラインサロン「Localwise」に入ってみました。
地域活性に関わっている人たちや興味がある人たちが中心のオンラインサロンで、興味深いネタが幾つかあり色々と参考にしています。
そのなかでも特に興味深い投稿があったので、その投稿を中心に考えを巡らせたいなと思います。
「移住人口」と「関係人口」という考え方
(Facebookページで投稿されていた内容を紹介するのは難しいので、その投稿内で紹介されていた記事を紹介しておきます)
『これからの移住対策は「人の奪い合い」ではなく「関係人口をどれだけ作れるか」』
この記事で、キーワードとなるのは移住人口と関係人口。
移住者は言葉の通り、その土地に定住する人のことで、関係人口はその土地に定住しないものの、土地との関係を持つ人のこと。
具体的には、二拠点生活であったり、貸し農園や別荘を持っている、観光客としてよく行く、など。
人口が今後減る日本のなかで、移住者を集めようとすると人の奪い合いになる。移住者増加ではなく、関係人口を増やしていくことのほうが価値が高まるのではないか、といった話になります。
地域活性において人口を増やすことは重要視されていますが、それが移住一択になっている節はややあり、関係人口はやや軽視されている印象があります。
だからと言って関係人口のほうが大事だとは言いきれないので、もう少し具体的にこれらの特徴をみていきたいと思います。
移住人口の増加には限界がある
移住者が増えれば、その移住者が人手が足りていない企業で働く、自分で仕事を始める、空き家を借りる、買い物など町にお金を落とす、など、町にとってプラスになります。
ただ、地方によって様々ですが、空き家が多いと言っても無数にあるわけではなくどこかで限界がきます。
田舎なので、アパートやマンションはなく一軒家。そうなると、徒歩圏内にスーパーや商店がある場所に住もうと思っても人数は限られていて、それでも住もうとすると車で移動する距離になります。
どこまでを町と定義し移住者を増やすかによりますが、町の中心から距離が離れた場所に暮らすくらいなら、他の町や都心のほうが快適で楽しく暮らせそうだなと思います。
ただ移住者のメリットもあり、それは「移住者が町のコンテンツをつくる」立場になることです。
移住してお店を開く、新しいプロジェクトを始める、など移住者が町に人を呼ぶ存在になることが、地域活性の取り組みを始めた段階では比較的多いと思います。
移住者やコンテンツが全くなければ関係人口は発生しないので、関係人口を増やすために移住者はある程度必要だな、と思います。
関係人口も奪い合いにはなる
記事やオンラインサロンの投稿では、移住者は奪い合いになる、とありましたが、関係人口も奪い合いになるんだよな、と感じます。
例えば、金谷によく来る人たちは最近だと長野によく行っている印象があり、決して金谷を永遠にリピートするわけではなく他の地域も行きますし、「次どこ行こう?」となったときに、他都市との奪い合いにはなるんです。
もちろん、移住はしないけど関わりたい層は少なくないため、そういった点で関係人口を増やすことはとても大事です。
特に、金谷は観光資源が豊富で昔は観光地としても栄えていたため、観光にもっと力を入れることで町にお金はたくさん落ちます。まずは、観光客という関係人口を増やして、町を活性化させるのも手段のひとつと言えそうです。
(その前に重要なポイントとしては、金谷が地域活性において何を目指しているのか、ですが一旦おいておきます)
2つのKPIを持って取り組むことが大事
当たり前ですが、これら2つの指標を意識したうえで、やっていくことが大事だと思っています。
各々の目標数値を定めているのですが、目標数値とは別でそれらにかける工数を割合にすると「移住人口:関係人口が2:8」程度を意識しています。
簡単に言えば、「移住者を増やすよりも関係人口を増やす」ことを重視しています。
まるもを地域活性の視点で捉えると、都内近郊の企業が開発合宿や経営合宿で活用してくれる「合宿プラン」は関係人口を増やすための取り組みのひとつと言えます。
ただ移住者と関わってくれる人の線引きは難しく、関係人口から移住者になるケースが主なので、どういった人に移住してもらいたいか、も併せて考えておく必要があるな、と思いました。
町のコンテンツをつくってくれる移住者のほうが嬉しいですが、そうでない移住者は駄目なのか、というと違うと思いますし、話がそれてきたので「どんな移住者がいいのか」といった話を次回のブログ記事のネタにしようと思います。
最後に、記事トップの画像はまるも広報担当の熊五郎です。
instagramにてまるもや金谷の日常を発信しているので、よかったらチェックしてみてください!
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山口拓也
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