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2019年11月22日

【まるも会員紹介NO.1】グラフィックデザイナーのアキヨシアイさん

こんにちは。フリーランスコミュニティ「まるも」スタッフのあかね(0609mia)です。

さまざまな分野で活動するフリーランスが集まって作業に取り組んでいるのが、まるもの面白いところ。

そんなまるもに集まるフリーランスをもっと知ってもらいたいと思い、まるも会員に取材をしてみました。

今回、取材したまるも会員はアキヨシアイ(command_ai)さんです。

2児の母でありながら、フリーのグラフィックデザイナーとして活動しているアイさん。

地元が金谷のお隣の鋸南町で、子育てをきっかけにUターンしてきたという、移住者が多いまるもにとっては珍しいパターン。

出産後も仕事を続けたい!と思う女性も少なくないと思います。

結婚や出産でライフスタイルが変わりやすい女性にこそ読んでほしい記事です。

では、さっそくはじめます。

グラフィックデザイナーになるのが夢だった学生時代


あかね

フリーのグラフィックデザイナーとして活動しているアイさん。学生時代について聞かせてください。


アイ

小学生のころから、ワープロのビットで絵を描いてたんですよ。
マークをつくって、プリントごっことかでカードをつくってたんです。
中学生のころは、先生に頼まれて部活のユニフォームのデザインもやっていましたね。
高校生のときにはすでにグラフィックデザイナーになりたいという夢があって、そのころ出たばかりのiMacを買うためにコンビニでバイトをしていました。
それで30万円を貯めて、秋葉原までiMacを買いにいったんです。

寝る間も惜しむくらい仕事が好きだった会社員時代

高校卒業後は、夢だったグラフィックデザイナーになるためにデザインの専門学校に進学。

専門学校の卒業前からインターンで、不動産広告の企業に入社。

ブランディングを学んだのち、国内最大級の広告デザイン会社「たき工房」に転職し、デザイナーとしての経験を積んでいます。

 


あかね

たき工房ではどのようなお仕事をしていたんですか?


アイ

企業広告をチームでつくっていました。
通勤中に、隣で座っていたサラリーマンが広告(某有名車メーカー)をみて、「今度、〇〇買っちゃおうかな」って話をしていて、「自分が手がけた広告をみてその商品を買おうかなっていっている人がいる!」って。
そういうのが楽しかったです。

会社員時代に関わった広告をみながら、ひとつひとつ丁寧に説明してくれるアイさん。その様子はとても嬉しそう。

 


アイ

寝る間も惜しむくらい仕事が楽しくて。
いまフリーランスですけど、会社が大好きなんです。


あかね

そんなに好きだったとは…!


アイ

電通を退職されたHafHの代表大瀬良さんが言っていて、そうだなと思った言葉があって。
寝る間も惜しんで働く」ことを世間はブラック企業って言う。
たしかに仕事がやりたくない人にとっては地獄だけど、志のある人にとってはすごい楽しくて、定時で終わりにしていい仕事と決してそうでない仕事がある。
たき工房で働いているとき、同僚も先輩も、子供の頃にみたCMに憧れて広告の仕事を選び、子供のときに憧れていたCMを手がけた人といま共に働けている、そんな人が多かった。
すごい大変でも、1ヵ月後には自分たちがつくったものがみんなが目にする広告やCMになるのが楽しくて。

「インターネットの時代にインターネットを使わなければ!」と思ったのがきっかけ


あかね

そんなにも会社が大好きだったアイさんが、フリーランスに転身したきっかけを教えてください。


アイ

とはいえバランスも大事で、ずっと働いていたから体調が悪くなっちゃって。
でも、ちょうどそのときに結婚することになったんです。


あかね

それって何歳のときですか?


アイ

28〜29歳のときかな。 ワンオペで子供を保育園に預けている間に会社にいって仕事をするってものすごく大変で。
当時は都内に住んでいたから、通勤時間はムダだし、子供に風邪はうつっちゃうし。


あかね

フリーランスになったきっかけを一言で表すなら、なんていいますか?


アイ

ワークライフバランスを考えたときに「インターネットの時代にインターネットを使わなければ!」と思ったからですかね。
「グラフィックデザイナーはSNSをやるべき、目を引く画像のプロなんだから」と誰かがTwitterでつぶやいているのをみて、なるほど!と思ったんです。
それで、産後にInstagramに作品を載せていたら、某大手洋菓子メーカーのクリスマスパッケージのアートディレクションの依頼がきたんですよ。


あかね

それは凄すぎます…!


アイ

依頼内容はパッケージ、ディスプレイ、カフェの装飾の総合ディレクションです。
震えるほどに嬉しかったのを今でも覚えています。

この仕事はクライアントの都合によりキャンセルになってしまったものの、フリーランスとして本格的に活動するきっかけになったようです。


アイ

フリーランスでもこんなに大きい仕事ができるのかな?
どうなるか分からないけど、やってみようかな?と思って他にもチャンスがないかと思い、本格的にSNSを始めました。

私のためのコミュニティだと思った


あかね

都内から金谷に拠点を移したのって、子育てがきっかけなんですか?


アイ

そうですね。今年(2019年)の春に、実家が鋸南町なのできました。
でも、「まるも」があるのは知らなかったんです。


あかね

では、何がきっかけで「まるも」を知ったんですか?


アイ

Twitterで偶然みつけました。
「まるも」を初めて知ったとき、私のためのコミュニティだと思ってしまったんです(笑)
まわりに仲間がいなく、1人で仕事をするのが寂しかったので。


あかね

アイさんが思う、金谷のいいところってありますか?


アイ

いい景色をみながら作業するのっていいなと思っていて。 ロゴマークをつくるのって難しいんです。
商品やその人がもっているアイデンティティの本質を見極め、削ぎ落としていって抽象化したものをつくっていくので、デザインを形にする時間と比べて考える時間の方が長いんですよ。
その考える時間が金谷にいれば、海や緑をみながらできる。
育児をしながら考えられるのもいいなと思います。
時間が自由につかえるので、会社員時代よりフリーランスの今の方がよりアイディアがでますね。


あかね

ママさんらしい意見ですね!

個人事業主のためのアートディレクターになりたい


あかね

今後のアートディレクターとしての展望ってありますか?


アイ

地域の仕事がしたいです。
ちゃんと会って相談できる、個人事業主のためのアートディレクターになりたい。

アイさんが手がけた木更津にあるサイクルショップ「ピーナッツ」のロゴデザイン

町田市のオーダーメイドシューズLEAD&ROAD(L&R)のロゴデザイン


アイ

会社では、同僚と思いっきり喧嘩したり、上司はきれいな文字詰めが分かるまで何日も徹夜で付き合ってくれたり。
お客様には納期が全く守れなくって叱られたり、高い研修に行かせてもらったり、会社に守られて育ててもらいました。
その知識や技術をムダにせず、これからはフリーランスとして自分の大切なお客様に余すことなく存分に発揮したいと思います。
平成時代は練習で、令和時代からいよいよ本場がきた!と思っています。
ゆくゆくは法人の方で、看板になる仕事がしたいんです。
〇〇のアキヨシさんって呼ばれたいですね。

私のような地元の女性にもっと来てほしい


あかね

最後に、どんな人にまるもに来てほしいですか?


アイ

私のように、地元の女性にもっと来てほしいです。
結婚や出産がある女性にこそ、いなフリ(田舎フリーランス養成講座)に参加して、どこにいってもインターネットで稼げるスキルを身につけるといいなと思います。

編集後記

ずっと笑顔で仕事について話してくださっていたのがとても印象的だったアイさん。

取材後にも「仕事が好き、デザインが好き」とおっしゃっていて、本当にいまの仕事が好きなんだなと思いました。

この仕事が好き、だから寝る間も惜しんで働ける

私もそんなふうにいえる仕事や働き方に出会いたいと、取材をとおして強く思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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