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2015年11月13日

空き家を全て埋めるほど移住者を増やせば地域活性になるのか?

marumo-meeting

段々と寒くなってきましたが、まるものストーブは強力でかなり暖かいです。
まるもオーナーの山口です。

先日、「金谷プチ未来会議」を開催し、金谷の地域活性や今後どういった方針で進めていくか、について少人数で話し合いを行いました。
(話し合い中に写真を撮り損ねてしまい、その場に残っていた3人のみの写真で申し訳ないです)

今回の大きなテーマは、

  • 何のために地域活性をするのか
  • 何をすることが地域活性に繋がるのか

とし、そのなかの議題として「金谷の強みは何か」「どんな移住者がいるといいか」「理想の金谷はどんな状態か」について話し合いました。

そのなかでも特に盛り上がった議題が人口と移住者問題。
それらの内容が興味深い内容になったので、それらをまとめる形で、金谷プチ未来会議のレポートにできればと思います。

移住希望者はいても、空き家の数は多くない

金谷の問題として、町がコンパクトにまとまっている反面、住宅エリアが決して広いわけではなく、空き家の数も決して多くありません。
また、空き家だとしても倉庫として使用しているなど、見ず知らずの人間に貸せるような物件は少ないです。

そのため、誰にでも空き家を貸すのではなく、本気で移住したい人、地域に貢献してくれる移住者に絞って貸すなど「空き家を貸すハードルは高めに設定してもいいのでは?」という意見がありました。

空き家を全て埋めても小学校の児童数は増えない

そうなると、気軽に移住したい人、金谷近隣に住んでいてなんとなく引っ越してきたい人、は移住しにくい環境になります。
話は変わりますが、そもそも空き家が全て埋まれば地域活性となって、金谷の問題は解決されるのでしょうか?

空き家の数は定かではないですが、せいぜい数十軒で2人住まいで住んでも50人程度の増加に留まります。
もちろんそれだけの人数が増えれば町の盛り上がりには繋がりますが、それでも町で消費する流通総額は家賃除いて月100万円程度にしかならない可能性があります。

また、人口増加と密な関係にある小学校ですが、今の児童数は40人以下でその児童数を全学年20人の120人にするために必要な家庭数としても不足します。
50人の移住者が将来的に子どもを生むかもしれませんが、短期的にみればそのなかで小学校に通う児童にあたる人数はせいぜい1~3人程度になってしまうのではないでしょうか。

つまり、空き家を全て埋めるほど移住者を増やすだけでは、金谷が抱える問題は解決しない、という結論になります。

移住人口を増やすためにはアパートやマンションが必要

解決策のひとつとして、「移住人口の最大数を増やす」ことが挙げられます。
たとえば、アパートをつくり住める人数を増やすことは手っ取り早くできる施策だと思われます。

そういった施策をとるとなると、話は戻りますが、空き家数の上限を気にせずに移住者を増やすことが可能になるため、移住希望者に対するハードルは低くして問題なく、移住希望者が気軽に移住できる環境にしていくことが可能になります。

もちろんアパートをすぐに作れるわけではなく時間はかかりますが、空き家の上限を気にせずに移住者を増やせるのは移住者促進において進みが早くなると言えそうです。

お試し移住ができる環境があるといい

ただ、いきなり空き家を貸すことは大家側にとっても、移住希望者にとっても、ハードルがやや高い面があります。
そういった点で、お試し移住ができる環境として、「シェアハウス」や「短期移住」といったお試し移住の枠組みがあるといいという話が挙がりました。

金谷ではそういった環境は少なからずあるため、お試し移住など興味ある方はまるもや金谷の移住者にお問い合わせください。

後編もあります

というような話が前半のダイジェストになるのですが、皆さんはどう思いますか?

移住者を増やすことが重要なのか、移住者を増やすために何をすべきなのか。

後編では、この話の続きになります。(11/20(金)更新予定)
『KPIは地域の面白さ。移住者増加に頼らない町づくりとは?』

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山口拓也

山口拓也

まるもオーナー兼WEB担当です。WEBメディア運営の仕事もやっています。マンガと将棋と海外旅行が好きです。
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